「植物の力を、毎日の暮らしに役立つ商品にしたい。」
ぷらんつは、そんな思いから始まりました。
自然の中で遊んだ子ども時代、そばの品種改良や食品開発に取り組んだ27年間。そして、50歳を迎えて決めた独立。私が青汁づくりを始めるまでの道のりをお話しします。

原点は駒ヶ岳の麓で過ごした子ども時代
子どもの頃の楽しみは、家族と駒ヶ岳の麓の山へ出かけることでした。なかでも忘れられないのが、この地域で「すがれ」と呼ばれるクロスズメバチの巣を探す「蜂追い」です。
ハチの行く先を家族みんなで追いかけ、巣を見つけたときのうれしさ。山の中には、知らないことや驚くことがたくさんありました。自然の中で暮らしてみたいと本気で考えるほど、夢中になっていました。
大学では農学を学び、松本から東京まで歩いて旅をしたり、中国を約1か月かけて巡ったりしました。自分の足で出かけ、見たことのない景色に出会う。そんな好奇心は、就職してからも変わりませんでした。

そばの研究から植物を活かす仕事へ
地元の企業に就職し、最初に取り組んだのは、信州大学でのそばの品種改良でした。恩師である氏原暉男先生とともに開発に携わったのが、赤い花を咲かせるそば「高嶺ルビー」です。
そばの研究を続けた後は、健康をテーマにした食品の企画や開発にも携わりました。アジア各地で植物を探し、大学の先生方と研究し、その特徴を商品に活かす仕事です。
植物を育てていると、日々の手入れが収穫の結果に表れます。手をかけた分だけ、応えてくれる。その積み重ねから、植物に向き合う面白さと、丁寧に取り組むことの大切さを学びました。

50歳で決めた新しい一歩
27年間、植物の研究や商品開発を続けるうちに、「自分の手で、植物の良さを活かした商品をつくりたい」という思いが強くなっていきました。気がつけば、50歳を迎えていました。
長くお世話になった会社を離れる決断は、簡単ではありませんでした。1年以上考え、家族に話すまでにも時間がかかりました。
これまでの感謝と、これから挑戦したいことを会社に伝えると、私の思いを理解し、応援してくださいました。恩師や同僚、支えてくださった方々への感謝を胸に、ぷらんつを立ち上げました。

毎日飲みたい青汁をつくる
つくりたかったのは、自分自身が毎日飲みたいと思える青汁です。忙しい日にも、植物の素材を手軽に食生活へ取り入れていただきたい。そのためには、素材へのこだわりと、続けやすいおいしさの両方が必要だと考えました。
できるだけ国産の農産物を使い、食品添加物や、かさを増やすための原料に頼らずにつくる。素材の良さを活かす乾燥方法を探るところから、試行錯誤が始まりました。
素材を量り、配合し、飲んで確かめる。少し配合を変えるだけで、味も飲み心地も変わります。そんな毎日が2年近く続き、レシピ帳は少しずつ厚くなっていきました。
研究と改良を重ねるなかで形になったのが、私たちの青汁です。そのものづくりへの思いは、VEGE pressoの青汁づくりにもつながっています。


両親から始まったお客様とのつながり
最初に青汁を飲んでもらったのは、両親でした。そこから各地で試飲会を開き、少しずつお客様にお届けするようになりました。
はじめは、なかなか足を止めてもらえませんでした。それでも、飲んでくださった方の率直な感想や励ましの言葉をいただきながら、改良を続けました。お客様の声は、私たちの商品づくりを支えてくれています。

創業から変わらない思い
「おいしかった。今日も一日がんばろう。」
一杯の青汁が、そんなふうに一日を始めるきっかけになれたらうれしく思います。
好みや暮らし方は、一人ひとり違います。それぞれの方が自分に合った一杯に出会い、無理なく続けられるよう、これからも素材と配合を工夫していきます。
植物の良さを、毎日の暮らしに届ける。ぷらんつは、創業のときの思いを大切に、青汁をつくり続けていきます。
株式会社ぷらんつ
代表取締役 博士(農学) 北林広巳