まだまだ昨年のことを振り返っておきます。数年前から、創業、起業に対する政策的な支援、補助が増えてきました。安倍政権になってから顕著で、創業スクールや起業のためのセミナーなどが日本各地で頻繁に開かれています。創業補助金もその政策の一環なのでしょうか、毎年、創業を予定している、あるいは創業したばかりの方や会社に資金的な補助をしてくれます。

おととし当社も申込み、当時、採択率は1/3ほどでしたが、なんとしても採択されたかったので、申請書を何度も読み返し、ミスのないように、補助金の意図に沿って申請書を書き上げました。採択の発表日はドキドキでパソコンを開き、採択リストの中に名前を見つけたときは、とても嬉しかったのを覚えています。無事採択されて、昨年、予定した機器、備品類を購入しました。そして、その一部を補助していただきました。

この補助金を受けて、勉強したことが有ります。採択されたまでは良かったのですが、そのあとの実施取扱説明書をしっかり読んでなかったので、購入機器の選定でドタバタ、トータルの購入額の算定でドタバタ、十分な準備ができず、対面検査を受けることになってしまいました。対面検査とは、役所の方が最終の実施の状況をチェックすることを目的としていて、東京へファイルを持って説明に行きました。この検査により、補助される額が最終的に決まる大事な面接です。担当者の方はさすがに手慣れたもので、私にとっての自信のない部分を瞬時に把握し、購入費用の仕分けの解釈の違いを指摘してきました。確かにその通りです。説明書に書いてあります。結果として、採択された満額は出ず、一部をカットされて事業が終了しました。

補助金は申請のときは頑張りますが、採択されたあとも大事です。事業の途中でしっかりと説明書を何回も読み、早めに実績報告の準備をすること。全ては、自分に返ってくることです。勉強になりました。

太宰府の睡蓮の花です。全く関係ありませんが。