植物の乾燥方法の追求は、大きなテーマのひとつです。

野菜や果実を乾燥させるための最善の方法を見つけたい。数年前から試行錯誤を続けていますが、とても奥の深いテーマです。理想は、できるだけ短時間で、大量に、食材の水分だけを飛ばす。ビタミンや酵素など壊れやすい成分をそのままに乾燥できればベストです。いろいろな乾燥法がありますが、「短時間で大量に」という生産性と「壊れやすい成分をそのままに」という品質面、この2つはトレードオフの関係になっていて、生産性を上げれば品質が落ちる、品質を重視すれば生産性が落ちる、という関係にあります。仮に、この2つが両立できる方法があったとしても、今度はその装置の導入に莫大な設備投資が必要になります。大学の先生はじめ、乾燥機メーカーの方々といろいろなお話をお聞きしたり、試験機を見せてもらったりしましたが、乾燥は非常に奥が深くて難しい技術です。でも、将来に可能性を感じる画期的な乾燥方法は幾つか芽生えつつありますのでこれを注視しています。

リンゴの乾燥例

あくまでも理想は、野菜・果実から他の成分はそのままに「水分だけを飛ばす」ことです。当社の青汁は、生産性が低下しても、ひと手間かけて乾燥させています。主要素材は、できるだけビタミン、酵素がこわれない方法で乾燥させています。生の野菜・果実を召し上がるのに近い感覚を目指していますが、理想とするところはまだ先です。